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知らなかった農業の不思議な世界(クミカン)

2017年2月10日

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私たちのように異業種から就農された方も多いと思います。

ずっと農業をされていた方にとっては当たり前のこと、暗黙の了解、ならわし、風習・・・・。いろいろ不思議なことも多く、慣れないものも沢山あります。

個人的に思うそんなことを整理てみたいと思います。

まずは「クミカン」というシステムです。耳にされたことはありますか?

北海道内の多くの農協が昔から採用している「組合勘定」のことで、資金の無いところから作付けが始まり、秋にまとまった収入を得る農家のための農協の無料貸し付け制度で、年末に決算して農家の売り上げから精算するというものです。

阿部政権は農業改革の一環でこのクミカンを廃止するということで話題になっていますね。

昔から多くの農家はほぼ全ての資材を農協から購入し、ほぼ全ての作物を農協に出荷していました。なので、そういう仕組みが成り立つ訳で、農家はその年末の決算を見て、今年はいくら残ったから良かったとか悪かったとか判断していたようです。

農家は自分で帳簿整理する必要もなく、資金の融資を受けずとも毎年作付けができる訳ですから助かります。

他の農家もそうしてるし、北海道の農家には必要なもの。これまでもこのシステムがあったから何とかやってこれた。クミカンなしで経営するなんて無理だ!

と、いう考えもあるようです。

しかし、当社はクミカンの口座は持っていません。資材の購入先も今ではホームセンターやインターネットなど、様々な選択肢があり、出荷先も農協以外にも開拓したいと考えていたので、クミカンのメリットが大きくはなかったことが最大の理由です。そして決算はあえて収穫前の8月末日にしました。つまり、前年の収穫で得た資金を基に、次年度の作付けをする。という考えです。(ただ、その作付けでどれだけの収益になったかを見るには別の集計を出す必要は生じます)それが良いか悪いかは経営の素人である私たちにはわかりませんが、その方が経営意識を持てるのではないかと思ったからです。

北海道農業の歴史から生じた仕組みではありますが、時代が変われば仕組みも変わるべきだとは思います。しかし、違法でないならば国が強制的に廃止させるというのもやり過ぎだと思います。あと何年やれるかわからない中で頑張っている高齢農業者も沢山いるんですから、今さら禁止されても困る人も多いでしょう。だったらもうやめる!なんて離農を加速させることにもなりかねないのではないかと心配です。

 

クミカンが農業者の経営感覚を奪う悪であるように言われているですが、必用なのはクミカンをなくすことではなく、これからの農業者に経営感覚を教育することではないかと思います。(個人的感想です)

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高橋 修

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